活動概要:
◆農事・農教室グループの特別コースセミナー(勉強会)として、
我孫子市北新田で30有余年有機農業を実践し、 その経験を基に伝習農場「むそう塾」を
主宰する玉根康徳氏を招聘し 「むそう塾の理念と運営〜有機無農薬栽培の実践を通じて〜」
と題して講話をお願いした。
今回は事務局が、現行の組織・制度等の見直しに際し意見を聴取するため、
8月25日に立ち上げた「組織・制度見直し検討会」のメンバーと合同で開催した。
◆講話はパワーポイントを使って、伝習農場「むそう塾」の理念及び運営方法について説明を受けた。
要旨は以下の通り。
組 織:玉根氏を塾長として、運営委員長、副委員長の他委員数名が補佐する。
塾 生:定員60名(現在30数名、3.11以降減少傾向)
開講日:3月〜2月、毎週土曜日(9時〜12時)。年限は特に定めない。
2年〜3年経験した希望者に対し、玉根氏の圃場の一部を提供(5m×6m)。
方 式:体験農園方式(1区画5m×6m)全体で64区画
施設等:多目的ビニールハウス(講義、農機具置場、作業場等に利用)、農機具は塾で用意する。
受講料:30,000円/年(種子、苗は各自負担、堆肥と追肥は玉根氏が提供=塾生が製作に参加)
◆講話終了後、質疑応答に移り活発な質疑が行われた。
玉根氏が予ねて提唱している自給菜園の考え方の話があった。要旨は以下の通り。
・むそう塾を開設して、受講生の態度を見て認識を新たにしたことがある。
それは収穫物を無駄にせず、上手に利用すること。
子どもや親戚、ご近所におすそ分け(郵送費をかけても)。
・国の食料政策の要は@自給率の向上、A輸入農産物対策、B安全性の確保の三点。
そのためには自給菜園の普及が有効。
・自給菜園は;
@自給率の向上(無駄にしない、食べ方を工夫する等)に資する、
A農地の有効活用(都市近郊、中山間地の狭隘な田畑、棚田の有効活用)になる。
B食の安全性の確保に資する。→ 自分で食べるものを自分で作る。
・市民農園整備促進法を改革 → 家庭菜園・市民農園 → 自給菜園(農園)法へ。
以上
玉根康徳氏の講話「むそう塾と有機無農薬栽培」
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